あいさつ

竹山 智(理事長・院長)

竹山病院は明治18年に新潟市の現在地に創設された医院「日新堂」が始まりであり、明治36年に洋館の病院が完成し、これを期に竹山病院と改称し、現在まで約130年の歴史を誇る新潟ではもっとも歴史のある病院です。

オギノ式として世界に普及している「荻野学説」の荻野久作は第3代目竹山病院長を務めました。病院の基本理念は「以和為貴」であり、これは私の曽祖父荻野久作(竹山病院初代理事長・新潟市名誉市民)が座右の銘としていた格言です。聖徳太子の17条憲法の第1条に「和ヲ以テ貴シトナシ、逆ラウコトナキヲ宗トセヨ」とあります。

「和の医療」すなわち患者さまと職員の和、地域医療機関相互の和、病院と地域社会との和、職員同士の和を大切にしております。

現在は、国・県のご援助を頂き「医療近代化整備事業」によって平成10年に建てられた6階建ての新病院を中心に産科・婦人科・小児科・アレルギー科・内科・消化器内科の各科があり「揺りかごから墓場まで」、また“女性のための病院”づくりを目指してそれぞれに地域に密着した医療を通して患者さまと職員との人間的ふれあいを少しでも多く持とうと職員一同頑張っております。

地域のための医療こそ竹山病院の伝統であり、荻野久作の言う「町医者」すなわち「かかりつけ医」であります。患者さま達のかけがえのない命と笑顔を守るため和の医療をもって地域医療に尽くして行きたいと思っております。